ドリンクバックと売上バックの話
こんにちは。
知沙都(ちさと)です。
いつものようにカフェオレをお供にPCに向かっていたのですが、今回は迷っておりました。
バックの詳細とか説明しても、別に面白くも何ともないよな・・・
ガールズバーで働きたい女の子向けの情報サイトを目指しているわけじゃないし。
(そういう子に読んでもらえたら大変嬉しいけれども、検索で見つけるのはたぶん不可能(笑))
お客様側からしたら、知りたくねーよ夢見させろよって感じかも・・・
と思ったのですが、やっぱりガールズバーで働くリアルを伝えようとすると、どうしても避けて通ることはできない。
お客様との心の交流とかも書きたいけど、やはり綺麗事だけではなくて、仕事の苦労もやりがいもお金を抜きには語れない。
ということで、書きます。
キャストのモチベーションを支えるバックの話。
私が働いていたお店の話が中心になりますので、その点はご了承くださいませ。
※お客様に対する尊敬語・謙譲語を多用すると文がくどくなってしまうので、省かせていただいております。
◎時給
夜の水商売なので高いと思われがちですが、実はあんまり高くない。
私が働いていたキャバクラの最低時給の半分未満でした。
しかも、シフトの時間いっぱい時給をもらえるとは限りません。
特に日~木は、終電の時間を過ぎると客足が途絶えてしまう日もよくあります。
そういう場合は、店の利益を確保するために、早番のキャストから順に時給を切られてしまうのです。
シフトでは朝5時の閉店まで勤務だけど、2時で切られてしまった、なんてことも珍しくありません。
そのため、水商売といえども、時給だけでは意外と稼げないのです。
ということで、バックが重要になってきます。
◎ドリンクバック
ドリンクにまつわるあれこれは別の記事に詳しく書きたいので、ここでは金額とバックの話だけ。
お客様から「君もお酒を飲んでいいよ」と言っていただけたら、キャストも飲むことができます。
お客様は飲み放題でも、キャストのドリンクは有料(=お客様のお会計に入る)。
お店によりますが、1杯1000円くらいが一般的だと思います。
私が働いていたお店では、基本は1000円ですが、大きいグラスのダブル(2000円)、さらに大きいサイズのトリプル(3000円)もありました。
特にトリプルはめったにもらえませんけど(笑)
お客様から1杯ドリンクをもらえるごとに、キャストにバックが入ります。
もちろん、ダブルなら2倍、トリプルなら3倍。
私が働いていたお店では、1杯に対して100円のバックでした。
1ヵ月で100杯もらえたら1万円になります。
さらに、1ヵ月間で働いた時間数より1杯でも多くドリンクをもらえたら、その月は1杯あたり200円にアップという制度になっていました。
例えば、1ヵ月で100時間働いたとします。
1カ月でもらったドリンクの合計が100杯なら、バックは1杯あたり100円。
100円×100杯=10000円のバック。
1ヵ月でもらったドリンクの合計が101杯なら、バックは1杯あたり200円。
200円×101杯=20200円のバック。
まあまあの金額でしょう?笑
だからキャストはどうにかしてお客様からドリンクをもらいたがるわけです。
ボトルの場合(主にスパークリングワイン、シャンパン)は、その金額をグラスの数に換算していました。
1万円のボトルならグラス10杯分、バックは1000円ということになります。
お店によっては、それとは別にボトルバックがあるかもしれません。
◎指名、同伴
お気に入りのキャストを指名したり、同伴したりした場合、お店によっては追加料金が発生します。
※同伴:キャストと食事などをした後、そのままキャストの出勤と一緒にお店に行くこと
私が働いていたキャバクラでは確か指名料1000円、同伴料1300円だったかな・・・?
もちろん指名バック、同伴バックがあります。
ガールズバーだともう少し安いのかもしれませんが、私がいたお店には指名料も同伴料もなかったので詳しく分かりません・・・すみません(汗)
指名料はなかったのですが、↓↓これですよ・・・売上バック。
◎売上バック
自分を指名してくれたお客様のお会計金額の一部がバックになります。
私が働いていたお店では、お会計金額の5%でした。
お会計が1万円なら、500円バック。
自分の指名客様が友だちを連れて来てくれた場合、全員で1組(グループ)という扱いになるので、全部そのキャストの売上になり、バックが入ります。
お客様が2人のキャストを指名していたり、2人連れのお客様がそれぞれ別のキャストを指名していたりする場合は、そのキャスト2人で売上を折半。
バックも折半後の売上に付けられます。
例えば、2人連れのお客様がそれぞれ別のキャストを指名、お会計が3万円だった場合。
キャスト1人の売上は1万5000円ということになり、それぞれに1万5000円×0.05=750円のバックが入ります。
3人以上の場合も、計算の仕方は同様です。
◎お会計とバックの例
2人連れのお客様、1人がキャストAを指名、もう1人は指名無し(フリー)。
60分3000円で3時間滞在、着いたキャストA・Bがそれぞれドリンクを2杯ずつもらった場合。
(実際は「タックス」がお会計に上乗せされるお店が多いですが、ややこしくなるので無しにします)
売上バック5%、ドリンクバック1杯100円、指名料・指名バックは無し。
お会計
席料 3000円×3時間×2人
=1万8000円
ドリンク キャストA:2杯=2000円
キャストB:2杯=2000円
合計 2万2000円
バック
キャストA ・売上バック:
2万2000円×0.05=1100円
・ドリンクバック:200円
キャストB ・ドリンクバック:200円
こうなります。
お分かりいただけましたでしょうか・・・分かりにくかったらごめんなさい(>_<)
◎終わりに
今回はガールズバーのバックについてお話しさせていただきました。
何の面白味もない内容ですみません(汗)
こういう記事でもギャグを交えて伝えられるスキルがあればねぇ・・・(遠い目)
さて、「バックの話」の最後にこんなことを言うのはアレなんですけど。
実は、一番大事なのは「いくら給料をもらえるか」ではなかったりします。
キャストによりますけどね。
もちろん自分がより多く稼ぐことを重視するキャストも多いです。
しかし、私にとっては 給料の金額よりも、指名客様の売上でNo.1になることの方がよっぽど大事でした。
例えば、1月は売上50万円でNo.1 、2月は売上60万円だったけれどNo.2だったとします。
売上が10万円上がれば、バックは10万円×0.05=5000円アップ。
それでも、私は2月末日の営業を終えて悔し泣きしたでしょう。間違いなく(笑)
私と同じような負けず嫌いがお店に複数いると、激しい売上争いが勃発することになります。
別にNo.1になったからといってボーナスがあるわけではなかったんですよ。
手にするのは称号と名誉・・・いやいや、そんな大層なものではない。
優越感、というのが一番正しいかな。
私はお客様にサービスする立場だけれども、むしろ私がお客様のおかげで自尊心を保っていられる、お金で買えないものをもらっているのは私の方だ、とよく思ったものです。
売上争い物語は、別の記事でたっぷり書かせていただきたいと思います。笑
長くなってしまいましたが、今回はこの辺で。
お読みくださってありがとうございました。