この夜が明ける前に ― Chisato's blog

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夜の光に照らされた私の世界

ガールズバーの仕事がどれだけ楽しかったかを語る(2)

こんにちは。

知沙都(ちさと)です。

 

ガールズバーの仕事がどれだけ楽しかったかというお話の続きです。

 

前回は、楽しすぎて休まず出勤しまくっていた話でした。

chisato-lightofnight.hatenablog.com

 

 

今回は「何が楽しかったか」もう少し具体的なことについて書こうかと。

最後には全然違う方向に行っていたらごめんなさい。思いついたまま勢いで書いているので(笑)

 

といいつつ、一応「何が楽しかったか」を先にざっくりまとめると、たぶんこんな感じ。

 

  • 夜遊び的要素

(夜にみんなで酒飲んで騒いで~っていうのが単純に楽しい。騒がなくても楽しい)

  • 人として認めてもらえる
  • 女として認めてもらえる
  • 売り上げの競い合い

 

 

店長に、お客さんが来るのは極論言うとみんなヤリもくだ、と言われたことがあります。

まぁこっちは女で、お客様は男なのだから、そういうものなんでしょう。

普段そんな素振りをまったく見せないようなお客様でも、あわよくばと思っているのかもしれない。

だから、お客様から「人として」認めてもらえているなんていうのは幻想なのかなーなんて思ったりもします。

いや、全然ヤリもくなんかじゃないというお客様もいるのかもしれませんが、口で何と言おうが、普段どんな態度を取ろうが、本当のところは私には分からないので。

 

でも、それはある意味お互い様でもあって。

私だって、人として本当に好きだと思うお客様はたくさんいたけど、自分の個人売り上げと完全に切り離して考えることはどうしても難しかった。

 

今も連絡を取り続けているお客様が結構いるけど、またいつか復帰するかもしれないから、その時に向けての「営業」という目的が1%も無いといえば嘘になる。

私なんて今ですらそんなんですよ。

ガンガン働いてた当時なんて言わずもがな。

 

だけど、お客様は所詮「カネでしかない」のかと問われたら、それは絶対に違う。

人として好きなのも、また紛れもない事実。

 

まぁ何か・・・お客様側はキャストをヤリもくでしか見てないのかとか、キャストはお客様をカネとしか思ってないのかとか、言い出したらキリがないような気がするし、誰でも少なからずそういうもんだと割り切るべきことのような気もする。

 

ので、一旦その話は置いておいて。

 

お客様が限りある時間とお金を割いてお店に来てくれて。

他のキャストではなく、私に会うために来てくれることもあって。

 

それってめちゃくちゃ嬉しくないですか。

 

私なんて、別に何者でもないんですよ。

特別可愛いとか綺麗とかいうわけでもなくて、話術に長けてるわけでもなくて。

もちろん、自分なりの努力はしてましたけどね。

 

お客様が支払ってくださるお金の全てがキャストに向けてというわけではないけど(お酒代、店内の環境や雰囲気など)、私がいなければその人はお店に来ない、つまり1円すら発生しない場合もあるわけで。

 

高校、大学、会社員時代、私には何もないと思っていました。

まぁこういうのは本人以外にとっては大したことない悩みなので詳細は省きますが、私は何をして生きていけばいいのだろう、未来には何があるんだろう、って。

 

でも、ガールズバーで頑張ってみたら、私のことをいいねと言ってくれる人が現れて。

それが嬉しくて、私も応えられるようにもっと頑張ったら、たくさんの人が私のことを認めてくれるようになって。

 

所詮はヤリもくだと誰かに一蹴されようとも、自分を必要としてもらえることがこの上ない喜びでした。

 

「たくさんの人が」と書いたけど、あくまでもお客様一人一人を大切にすること。

月並みかもしれないけど、結局はそれに尽きる。

そして、これまた月並みだけど、私が人から大切にされたいように、特別だと思われたいように、相手だってそう思っている。

 

何か、またまた長くなってきてます?

そんなことない?笑

 

 

良くしてくれていたお客様が、あるときからぱったりお店に来なくなってしまったことがありました。

LINEも返ってこなくなって。

何も言ってもらえずに繋がりが切れてしまったので、理由も推測するしかなくて、たまらなく悲しかった。

 

もちろん、指名のお客様が一人減っちゃった、っていうのもありましたよ。

でも、そのとき思ったのは「そうか、私たちはここで待っているしかないんだ」ということ。

 

私がお店で働き続けている限り、そのお客様はお店に来れば私と会うことができます。

仮に私が会いたくなかったとしてもね。

でも、私はそのお客様に自分から会いに行くことはできない。

どこにいるのか知らないんですもん。

どんなに会いたくても、伝えたいことがあっても、渡したいものがあっても、お客様の方から来てくれなければ、私は何もできない。

 

そのお客様とは、結局その後一度も会うことはありませんでした。

お店から徒歩圏内に住んでいる人だったので、偶然会うことくらいあり得るかなとちょっと思ってましたけど、そんな簡単に会えるわけなかったですね。

まぁ会えたところで何を話すんだって感じではありますが。

 

人と人としての繋がりと言いつつ、そこは越えられない壁のような気がしています。

自分が商品だってよく言うけど、まさにそう。

お店に並んで、じっとお客様を待つ。

どこまでいっても、最後に決めるのはお客様の方なんだなって。

 

長くなってますよね?

ですよね?

ごめんなさい。

やっぱり話が逸れている(笑)

 

えーと、つまり、お客様が会いに来てくれるのは当たり前ではないということ。

だからこそ嬉しいし、大切にしたいということ。

そしてそれがガールズバーの仕事の喜びであり、続けていくモチベーションの1つ。

 

もっと言うと、私ができる限り、最大限出勤しようとする理由の1つもそこにあります。

自分が休んだ日に来たお客様とは、次にいつ会えるのか分からないから。

いつが最後になるか分からないから。

 

ガールズバーのお客様とキャストは、やっぱり「客と店員」、いや、「客と商品」であって。

だけど、お互いに中身は心と熱を持った人間で。

水商売だけではなく、全ての商売にいえることですよね。

 

そんな儚い繋がりをいかに強く結べるか。

それが結局のところ、この仕事の全てなのかなと思います。

 

 

売り上げの競い合いの話は、また今度書きますね(笑)

それもまた長くなりそうだし・・・

 

ガールズバーの仕事の楽しさを語るはずが、何かもう論点が迷子(笑)

ごめんなさい。

お読みくださってありがとうございました。

 

 

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