この夜が明ける前に ― Chisato's blog

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夜の光に照らされた私の世界

感謝してるけど、大嫌い。2番目の店長の話

こんにちは。

知沙都(ちさと)です。

 

水商売のお店は女の子の入れ替わりがとても激しいけれども、私が働いていたRed Moon Bar(レッド)では、店長の入れ替わりも激しかった。

 

私がいた約3年間で合計5人。

いろんなタイプの人がいて、どの店長にもそれぞれお世話になった。

 

今日は、その5人の中で一緒に働いた期間が最も長く、「No.1ちさと」が誕生するきっかけを与えてくれ、そして大っ嫌いだった2番目の店長についてのお話。

 

 

 

2番目の店長、小関さん(男)は私と同い年。

系列店の店長の中では若い方だった。

 

私がレッドで働き始めて3か月ほど経った頃、1番目の店長(男)、つまり私を採用してくれた店長が辞めて、小関さんが店長に。

 

一昔前のビジュアル系アーティストのような出で立ち、やたらデカイ身長とお腹。

うちの社員になる前はボーイズバーで働いていたそうで、お酒に詳しく、本格的なカクテルを作れるという特技を持っていた。

 

 

 

1番目の店長は、キャストに負担をかけないように、そして常連さんを大事にする方針だった。

 

具体的にいうと、

○キャストはお客様と無理に連絡先交換しなくても良い

○キャストはお客様に無理にドリンクをお願いしなくても良い

(キャストもお客様も、その方が楽だから。もちろんお財布的にも)

 

そのおかげで、キャストたちは対立することもなく、みんな仲良し。

常連さんたちがまったりと過ごす、アットホームなお店だった。

 

しかし、このスタンスでは当然のことながら売上が伸びない。

小関さんは、自身も水商売のキャストを経験していることから、レッドのキャストたちにも積極的に営業することを推奨した。

 

キャストたちの反発は大きく、私も最初はこの方針転換を良く思っていなかった。

1番目の店長が築いてきたレッドらしさがなくなってしまう、と。

 

けれども、私は当時キャバクラと(昼職も)掛け持ちしていたため、「売れっ子になる」ということには少なからず興味があった。

 

また、1番目の店長時代は営業を重視していなかったとはいえ、キャストの中でも人気者は人気者。

当初は「私は新入りだから」とどこか遠慮する気持ちがあったが、店長の交代とともに1つの時代が幕を閉じた感があり、私もどんどん前に出ていこう、人気者になりたい、と思うようになっていった。

 

 

 

お客様と連絡先を交換する。

お客様と日常的にLINEのやり取りをしたり、お店に来てくれるよう働きかける。

出来るだけたくさんドリンクをもらう。

同伴やアフターをする。  

 

これらは水商売では当たり前のことだが、私はほぼ全て小関さんから学んだといってもいい。

もちろん、1番目の店長時代には何も知らなかったというわけではない。

しかし、これが水商売だ、売上こそが水商売の世界では「成果」なのだ、と教えてくれたのは小関さんだった。

 

負けず嫌いな私に、このギラギラしたマインドはぴったりとはまった。

お客様との繋がりが少しずつでき始め、売上をつくれるようになると、小関さんは私を褒め、認めてくれた。

 

1番目の店長時代に学んだお客様第一の姿勢と、2番目の小関さんから教わった営業魂。

この2つを携えて、私はNo.1への階段を少しずつ上っていくことになるのである。

 

 

ちなみに、店長が小関さんに替わって間もない頃に知り合ったのが、過去記事で登場した森野さんとたまっち。

「私の最初の指名客になってくれたお客様」に書いた通り、初めて同伴したのが森野さんである。

まさに、私がさなぎから蝶へと変化していくのを支え、見守ってくれた存在であった。

「さなぎから蝶」はさすがに自分で言うもんではないな。笑

 

 森野さん↓↓

chisato-lightofnight.hatenablog.com

 たまっち↓↓ 

chisato-lightofnight.hatenablog.com

 

  

さて。

ここで終わらせれば、何だかイイ話なんですが。

 

この先は毒を吐きまくりますので、ご注意ください。

 

 

 

冒頭にも書いたけれども、私はこの小関さんが大嫌いである。

 

もう一度言いましょう。

 

大っっっ嫌い!!!!

 

あ、勘違いする方がいらっしゃると困るので先に言っておきますが。

同い年だし、店長とNo.1キャストでしょ?

もしかして恋愛関係がこじれて、だから大嫌いだなんて・・・

 

冗談じゃない!!!

あんな男と恋愛する気など起きるわけがない。

 

 

奴は自分を大きく見せることしか考えていない人間だった。

もともと身長とお腹はデカいんだけど。

 

いつも自分の自慢話やボーイズバー時代の武勇伝ばかり。

他人のことは平気で落とすのに。

 

「月に100万売りたかったら、毎月5万円使ってくれるお客さんを20人つくれ。俺は売上のために客を抱いたこともある」

 

知らんがな。

抱かないと5万円使ってくれないならむしろダメやんけ。

 

 

自分を気に入ってくれているお客様には媚を売り、そうでないお客様とは全く話さず。

洗い物や掃除などをきちんとやらないキャストがいても、自分が嫌われ役になるのは嫌だから何も言わない。

 

でもそんなのは簡単に見抜かれるから、結果的にキャスト全員に嫌われてたけどね!

 

 

私も別に小関さんに可愛がられていたわけではない。

営業のやり方については積極的に教えを請うていたが、決して従順なキャストではなかった。

 

むしろ、正面切って小関さんと衝突したこともある。

 

ある日、キャストを困らせてばかりで出禁にしていたお客様を小関さんが上手く断れずに、店内に入れてしまったことがあった。

 

「あの人、出禁にするって言ったじゃないですか。また誰か泣かされるようなことになったらどうするんですか!」

 

「もう入れちまったんだからしょうがねェだろ!他の店で『何もしてないのにレッドを出禁にされた』とか言いふらされたら困るんだよ!」

 

馬鹿か!!

入れちまったらしょうがないに決まってんだろうが!

入れるなっつーの!!

キャストの数が足りないとか団体の予約が入ってるとか、何で断る理由を用意してないんだ!!

接客して嫌な思いをさせられるのは店長じゃなくてキャストなんだからな!!

 

もちろん実際に「馬鹿」とまでは言わなかったけど、他のキャストもいるバックヤードで思わず大声を出してしまった。

 

こうして当時を思い出しながら書いてると、私もなかなか気性の激しい女ですわね(笑)

 

 

レッドの店長から昇進してエリアマネージャーになってからも、お店に顔を出すたびに新店長(小関さんの後輩)をキャストの前でけなし、いかに自分の方が有能だったかをアピールするので、さらに上の社員にLINEで苦情を送ったこともある。

 

そもそもエリアマネージャーになったのは本当は昇進などではなく、キャストやお客様からの評判があまりにも悪いので現場を外されたのに、そのことに気付いていないのは本人だけだった。

 

しかも、レッドの店長としてラストの日に来てくれたお客様は、みんな自分に会いに来てくれたと思っている始末。

いやいや、普通にキャストに会いに来てるから。

 

 

 

 

小関さんから学んだことは確かにたくさんあるし、彼に出会わなければ私はガールズバーの仕事の面白さに気付くのがもっと遅かったかもしれないから、感謝はしている。

すごーくね。

 

だけど、私が働いている期間にレッドの店長になった5人の中で、最悪だったことは間違いない。

長くなるので別の記事に回すけど、3年間で一番お店の状態が悪かったのも小関さんが店長だったときだ。

 

あなたほど自信家でいられたらどんなにいいかとも思うけど、でも全てを自分に都合良く解釈し、マイナスの評価に気付かないような人間にはなりたくないな。

 

 

感謝しています。

私の水商売人生に、あなたは多大な影響を与えました。

ありがとうございました。

 

でも大嫌い。

 

ここまで「感謝」と「大嫌い」の感情が入り混じってる人も珍しいわ。笑

今どこで何をしてるのかは知らないけど、せいぜい元気にやってください。

 

あ、最後に1つ。

 

LINEのプロフ画像、アップの自撮りで猫耳とヒゲがついてるの、似合わないからやめた方がいいと思いますよ。

 

 

ではでは、今回はこの辺で。