この夜が明ける前に ― Chisato's blog

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夜の光に照らされた私の世界

キャストのドリンク問題(2)

こんにちは。

知沙都(ちさと)です。

 

今回もキャストのドリンク問題について。 

ドリンクのバックについてはこちら↓↓

chisato-lightofnight.hatenablog.com 

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前回は、お客様に対するドリンクの頼み方が強引だったり、ドリンクをいただいておきながら接客が雑だったりするキャストの話を書きました。

(ドリンクをもらえなくても、雑な接客はもちろんダメ・ゼッタイ。)

 

しかし、キャスト側も何も考えていないわけではないのです。

 

前回も少しだけ触れましたが、私自身、お客様にドリンクをお願いするのが本当に苦手で。

稼ぎたいという野心を燃やしつつ、一方では不快な思いをさせないだろうかという不安もあり、いつもその2つのせめぎ合いでした。

 

「お客様を何としてでも楽しませる」とは書いたものの、良い接客とは何なのか、私も明確な答えと自信を持っていたわけではなかったので(今も)。

(ただ、「自分はお客様を楽しませることができているか」と常に考えているキャストとそうでないキャストは、それだけで全然違うと思う)

 

 

今回は、「お客様の気持ちを汲み取るの、難しすぎ!」というお話です。

 

 

ガールズバーには、遅い時間(午前3時とか)になると同業のお客様が来ることがたまにあります。

 

営業を終えた他のガールズバーやキャバクラのスタッフさん、キャストの女の子が飲みに来るのです。

(近隣のガールズバーはどのお店も朝5時まででしたが、客足が途絶えてしまうと3時くらいに閉めてしまうこともよくあります)

 

同業他店はもちろん競合相手ですが、同志でもあり、情報交換をすることも重要です。

お客様のこと、地域のこと、最近は警察の取り締まりが・・・などなど(小声)

 

まぁ偵察だったり、たまには接客される側になって飲みたいだけだったり、いろいろですけどね。

 

そして、キャバクラのスタッフさんやキャストの女の子が、自分(のお店)のお客さんと一緒に来ることもあります。

つまり、アフターみたいなものですね。

 

※アフター:店の営業終了後、来てくださっていたお客様と一緒にそのまま遊びに(?)行くこと。食事やカラオケなど。同伴と違って、それ自体にはお金はかからない(「同伴料」があっても「アフター料」はない。もちろんキャストへのバックもない。)

 

 

ある日、「ともやさん」というお客様が、行きつけのキャバクラのボーイさんと一緒にRed Moon Bar(レッド、私が働いていたガールズバー)に来店しました。

 

ともやさんはレッドでは私のお客様でしたが、近隣の他のガールズバーやキャバクラの常連さんでもありました。

 

他店のボーイさんと一緒に来店するということは、その日はウチではなくそちらのお店に行っていたということ。

それはちょっと悔しいのですが、アフターで来てくれるのは実は嬉しい、というか有り難い面もあるのです。

 

それは、同業さんはキャストのドリンクがいかに重要かをよく分かってくれているから。

同業さんが来てくれると、ドリンクをたくさん飲ませてくれることが多いのです。

または、「はい、みんなどんどん飲んでいいよー」という感じの太っ腹なお客様を一緒に連れてきてくれたり。

とにかくプラス面が大きい。

 

 

さて。

同伴やアフターはお客様(ここではともやさん)がお支払いの場合が多いのですが、ともやさんと一緒に来店したボーイさんが

「ともやとは長い付き合いだから、今日は俺が出すよ。君たちもドリンク飲みなよ」

と言ってくれました。

 

普段ともやさん一人のときは、ドリンクをお願いするのは様子を見つつ、という感じ。

しかし、ボーイさんがせっかく飲ませてくれるなら・・・と、私ともう一人のキャストはお言葉に甘えて一杯ずついただくことにしました。

 

どんな会話をしたのかは忘れてしまいましたが、ともやさんとボーイさんは本当によく知った仲のようで、4人で楽しく盛り上がりました。

 

すると、ボーイさんは「もっと飲んでいいよ」と。

こちらから「飲んでもいいですか」と聞かなくても飲ませてくれるなんて、なんて有り難い!

ボーイさん、感謝します!!

謙虚にお礼を言いつつ、2杯目。

 

もっと飲ませてもらえるのかな?と少し飲むペースを上げてみると、「いいよ」と3杯目。

 

さらに勧めてくれるので4杯目。

 

私の記憶が正しければ、2時間弱の間に1人6杯、つまりキャスト2人で合計12杯も飲ませてもらいました。

ガールズバーではかなり多い方です。

 

ともやさん1人では短時間でここまでたくさん飲ませてもらえることはないですし、2人でご来店なのでもちろん席料も2倍。

平日の遅い時間、つまり一番お客様が入りにくい時間帯に、私は大きな売上を手にすることができたのです。

 

良かった良かった、ボーイさんに感謝。

指名キャスト(私)がいるからと、ボーイさんをレッドに連れてきてくれたともやさんにも感謝。

 

 

と思っていたら、ともやさんが私に向かってまさかの一言。

 

 

「飲んでいいよって言われたら何杯でも飲むんだね」

 

 

・・・・・・・・・・( °Д°)

 

・・・・・・・・・・えええええ!!?

 

いやいや、私が強引におねだりして「いいよ」って言わせてたなら分かるけど、ボーイさんの方から積極的に飲ませてくれましたやん。

むしろ、あまりにもどんどん飲ませてくれるから「いいんですか?」ってちょっと遠慮もしましたやん。

飲ませてくれるものをわざわざ「いりません」って断らないよー!!

 

それとも「いっぱい飲ませてもらって酔っ払っちゃったから、ドリンクもう大丈夫です(^^) 」とか言うべきだったのか!?

いやいや、ボーイさんがそんなのを期待していたとは考えにくいぞ・・・

 

ともやさんから見たら「ガッつきやがって」って感じたのか?

普段自分はそんなにたくさんお金を出せないから、私たちがボーイさんに何杯も飲ませてもらってるのを見て不快だったってこと?

それとも「ちさとさんはもっと控えめだと思ってたのに」的な?

えー!!?もう分からんー!!!泣

 

 

前回の「ドリンク問題(1)」では、お客様に「イエス」と言わせても心の中は「ノー」かもしれない。

本当は断りたいけど断れないのかもしれないから、キャストはそこをよく考えなければいけない、というエピソードを書きました。

 

しかし、お客様の方から飲んでいいと言ってくれているのに(しかもお金を支払う人が)、遠慮しなければならないパティーンもあるの・・・( °Д°)?

と、私は激しく困惑したのでした。

 

 

難しいですよね・・・本当に。

ガールズバーで約3年働きましたが、上手にドリンクをもらうコツみたいなものは今でもよく分かりません。

後輩さんに聞かれても困ってしまう。

むしろ私が聞きたい。

 

その後も ともやさんは変わらずレッドに通ってくれましたし、このくらいの失敗なら自分の経験値としてはOKだったかなと思っていますが・・・

難しいよー!!もうー!!というお話でした。

 

ドリンク問題、まだ書きたいエピソードがあるのですが、そろそろ違う話を挟むかもしれません。笑

 

それでは、今回はここまで。

ありがとうございました(*^^*)

 

 

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